2010年 11月 イタリア公演


今回三度目となります、イタリア・フィレンツェ公演に十月十六日から二十七日まで行って参りました。
今年最後となりました海外公演のご報告をさせて頂きたいと存じます。
イタリアでは百年に一度と言われる大雨、そして交通のストライキと重なったため、ジャパンフェスティバルにどの位のお客様が見えるか心配でしたが、その様な状況にも関わらず沢山の方がご来場下さいました。
去年の秋、夏祭り、今年の秋と三度目の公演となり、徐々にフィレンツェの方々にも浸透して参りました。
フェスティバル一日目終了後、写真家の方より
「一人一人の目線・・貴方達から喜び、文化を伝えようとする心が伝わりました。」と。
そして、昨年は三歳で観に来ていた子供が四歳になあり
「どうしても曼珠沙華の公演が観に行きたいと言うから、十九時の公演の時間に合わせて身に来ました・・」と大雨とスト、そして主要道路から急な坂道を歩いて会場までご来場頂き、胸に熱いものが込み上げる想いで御座いました。
また、観客の方からメールで、
「日本が大好きですが、遠い為訪れることができません。でも曼珠沙華の公演を見たお陰で、日本の文化が本当に近くに感じる事が出来ました。」と光栄なお言葉を頂きました。
今年もフェスティバルのみならず、劇場、刑務所、養老院そしてイタリアでは初めてとなります、小学校公演を行って参りました。
刑務所公演では、コーディネーターに「ありがとう」「すばらしい」は日本語で何て言うの?日本語教えて欲しい・・と尋ねられ
公演中は「ありがとう!」「素晴らしい!」と沢山の声援を頂き公演終了間近になり、今僕が作った詩を読んで欲しい・・と言い
「私はここでで素晴らしいものを見つけました。その素晴らしいものは、これから私の歩みの中にも生き続けるでしょう・・」という詩を残して去った受刑者の方もいらっしゃいました。
小学校では日本の学校にも増して、子供達が怪我をしたら大変だから廊下に物は置かないで欲しい・・
また子供達のプライバシー保護の為に、写真を絶対撮らないで欲しい・・
そして何よりも驚きましたのは、事件に巻き込まれると困るから小学校五年生まで、親が送り迎えをして登校するという・・
そして、公演中は「拍手をしたり騒いだりしたらいけません!」という先生の子供達への指導・・
その様な現実を目の当たりにし、イタリアの学校教育を垣間見た気が致しました。
その中で今回は、三年生から五年生までの上級生への公演でしたが、舞台が始まると全世界の子供達は一緒で、目を真丸くして大きな拍手と元気な声援!先生達の言う事は横目に、素直なままの子供達の自己表現を見て、本当に感動は大きな説得力・・言葉は通じなくても私達の想いが子供達にも届いたように思いました。
そして、ちょうど最終演目になると窓の外で必死になって覗いていた低学年の子供達も先生の許可を得、会場の中に入って大興奮で御座いました。
終了後は、子供達がたくさん集まって来て、
「アモーレ!アモーレ!イェーイ!」ともみくちゃの騒ぎで御座いました。
イタリアでは公演も終盤を迎え、疲れきっていた私達の心に、本当にたくさんの元気を頂きました。
そして、今年は京都とフィレンツェが姉妹都市になり四十五周年との事で、これからもイタリアと日本の友好関係を結ぶひとしずくとなります事を願っております。
 今回も本当に沢山の方々との出会い、この奇跡に心から感謝し、また心新たに近いを立て皆様の心の中に咲く曼珠沙華の花になって行きたいと思っております。


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